モバイル関連テスト・ツールなどを手がける米Keynote Systemsは米国時間2008年10月9日,米Appleの携帯電話機「iPhone」のユーザーを対象に,モバイル・サイトの満足度について調査した結果を発表した。

 それによると,米Yahoo!と米Fox Newsのモバイル・サイトに対する満足度はそれぞれ51%と64%にとどまった。また,どちらのサイトも,魅力的だと感じたユーザーは半数を下回った。多くのユーザーは,検索機能の使い勝手に不満を感じたほか,サイトが視覚的魅力に欠けるとコメントした。

 この調査では,iPhoneユーザー75人以上に,娯楽関連ニュースの検索,閲覧,特定トピックの記事検索,友人への記事転送という一連の作業をさせ,Yahoo!とFox Newsの両サイトに関する満足度とユーザビリティについて尋ねた。

 閲覧する際にフラストレーションを感じたというユーザーは,Yahoo!サイト(60%)がFox Newsサイト(33%) を大きく上回った。ユーザーの閲覧行動を分析したところ,サイト・エラー,煩雑なレイアウト,過度なスクロール操作,表示速度の遅さなどに不満を感じている様子がうかがえたという。

 両サイトを通じて掲載されている広告に気づいたものの,クリックしなかったユーザーは4分の1にのぼり,実際に広告をクリックしたユーザーはわずか4%だった。

 Keynote上級製品マネージャのDan Richards氏は,「モバイルサイトは,画期的なスマートフォンであるiPhoneに遅れをとっており,とりわけユーザビリティにおいては改善の余地がある」と指摘した。