携帯電話・PHS事業者各社は2008年10月7日,2008年9月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。新規契約数から解約数を差し引いた月間純増数はソフトバンクモバイルが14万2800増で,17カ月連続で首位を維持した。「(過去に比べて純増数自体の)水準は落ちているが,悪い数字ではなく順調だった。iPhone 3Gも引き続き好調」(ソフトバンクモバイル)という。

 2位はNTTドコモの12万9700増で,純増数は2008年度で最も多かった。同社は好調の要因として,敬老の日に向けたキャンペーンと,パケホーダイ・ダブルの発表によるユーザーの引き止め効果を挙げる。「解約率は過去最低水準を維持している」(NTTドコモ)。3位のKDDIが7万4900増,4位のイー・モバイルが5万9300増で,ドコモとソフトバンクに水をあけられた。

 ただし,NTTドコモとソフトバンクモバイルの純増数には,1台で2契約とカウントするサービスの利用分が含まれている。純増数のうちにこの利用分は,NTTドコモの「2in1」が4万500,ソフトバンクモバイルの「ダブルナンバー」が1300である。

 番号ポータビリティ(MNP)による転入出状況はソフトバンクモバイルが2万1000件,KDDIが5000件,イー・モバイルが100件の転入超過。NTTドコモが2万6100件の転出超過である。

 2008年9月末時点の携帯電話全体の契約数は1億483万3600件。各事業者の累計契約数は1位のNTTドコモが5393万7000件,2位のKDDIが3045万1700件,3位のソフトバンクモバイルが1963万3200件,4位のイー・モバイルが81万1700件である。ソフトバンクモバイルは2000万件の大台がいよいよ見えてきた。PHS事業者のウィルコムは前月比1万2900減の458万6500件。