調査内容 2008年7月に導入したノート・パソコン
調査時期 2008年8月中旬~下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2780件(1157件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年7月に導入したノート・パソコンのメーカーと台数を聞いた(複数回答)。導入ユーザー数はデルが2007年3月実績(4月調査)以来17カ月連続首位。メーカー別導入台数は,日本ヒューレット・パッカード(HP)が前月2008年6月実績に続いて「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入の回答が大きく貢献し,2カ月連続で首位に立った。

 ノート・パソコンの今回の1回答平均は46.8台で,前月2008年6月実績の63.7台から約27%減。ただし今回も大量一括導入の回答が3件(運輸/エネルギー,商社,官公庁のユーザーで各1件)あり,これを除外した実質平均台数は30.3台。前月の実質平均台数31.7台から約4%減少している。過去1年(2007年7月実績以後)の平均値52.9台,実質平均台数の平均値35.2台と比較すると,今回の7月実績は約12~14%下回る。

 大量一括導入回答分を除いた場合,今回も前回と同様,ノート・パソコン導入台数のメーカー順位は,上位から下位まで総入れ替えになる。1位日本HPが上位5社から陥落,2位東芝と3位富士通もそれぞれ4位と5位に後退し,日本IBMが首位,NECが2位,松下電器産業が3位を占める。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など,異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年8月調査では,ノート・パソコンでは3132台(1回答あたり約10.2台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外してある。
 調査実施時期は2008年8月中旬~下旬,調査全体の有効回答は2780件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1157件。

図●前月(2008年7月)のノート・パソコンの導入台数(n=308)