テクノロジに詳しい消費者の8割以上は,すべてのデジタル機器やデータ・サービスを一元管理できる単一のネットワーキング・ソリューションを望んでいる――。経営コンサルティングやアウトソーシング・サービスを手がける米Accentureが米国時間2008年9月24日に発表した消費者調査報告によると,こんな結果が出た。

 この調査は,ブラジル,中国,欧州,インド,日本,米国に在住のテクノロジに精通した消費者600人を対象に,同年7月にオンライン・インタビュー形式で実施された。回答者の87%は将来,個人向けデジタル機器のほとんどがネットワークにつながると考えており,81%はそうした機器を一元管理できる手段を必要としている。

 一元管理機能を実現する最善の方法として,回答者の53%が単一のベンダーによる中央管理サービスの提供を挙げた。管理を任せるベンダーの選定で最も重視するのは「カスタマー・サポート」(85%)。そのほか,「セキュリティとプライバシ保護の基準」(80%),「複数ベンダーの標準をサポートできる能力」(78%)などの回答が目立った。

 ただ,「消費者が複数のデジタル機器やデータ・サービスの一元管理機能を求めていても,今のところ,この分野で突出したベンダーはいない」(同社通信業界プラクティス部門マネージング・ディレクタのAndrew Zimmerman氏)。