セキュリティ対策ソフトを手がける独Steganosは英国時間2008年9月22日,米国と英国のパソコン・ユーザーを対象にプライバシ保護やセキュリティ対策について調査した結果を発表した。それによると,過半数のユーザーがプライバシ保護に無頓着であり,ウイルス対策ソフトすらインストールしていないユーザーも少なからずいることが分かった。

 多くのユーザーは自分のコンピュータ上のセキュリティ対策ソフトと,その設定について把握していない。したがって,システムを攻撃者やマルウエアから守るために十分な対策が施されているかどうかも判断できていない。

 回答者の13%はウイルス対策ソフトをインストールしていない。また9%は,「インストールされているかどうか分からない」と答えた。

 プライバシ保護ソフトについては,回答者の60%が「インストールしていない」と答えた。「インストールされているかどうか分からない」という回答者も25%いた。ファイアウォールについては,19%が「インストールされているかどうか分からない」と答えた。Webブラウザのプライバシ設定については,52%が「分からない」と答えている。

 とはいうものの,一部の回答者はオンラインの危険性を認識しており,ウイルス対策ソフトやスパム対策ソフト,プライバシ保護ソフトに加え,暗号化ソフトもインストールしていた。

 なお本調査は,米国と英国のパソコン・ユーザーを対象に2008年7月に実施された。