現在SaaS/ASPを使っているユーザーがどれだけ満足しているか。その指針の一つとして,今後利用範囲を増やしていくかどうかを尋ねた(図1)。

図1●今後のSaaS/ASP利用の増減
図1●今後のSaaS/ASP利用の増減

 「絶対に増やす」が全体の3.6%,「多分増やす」が44.7%で,半数弱が増やす意向であることが判明した。減らす意向の回答者も4.0%いたが,全体としては増える傾向にあるのは間違いない。

 では,どういう種類のサービスの利用を今後考えているだろうか(図2)。全般的に回答率が高かったのが電子メールなどコミュニケーション系のサービス。次いでセキュリティ系のサービス。「その他」も30%を超えた。その他にはプロジェクト管理,IP電話,ストレージ,eラーニング,動画サイト構築などが入ると考えられる。また,現在基幹業務系のサービスを使っているユーザーは今後追加するサービスも基幹業務系が多く,非定型業務系のサービスを使っているユーザーは非定型業務系のサービスを選ぶ傾向があった。コミュニケーションのサービスは両者に支持されたことで回答率が高まった。

図2●今後のSaaS/ASPを使う可能性が高い分野
図2●今後のSaaS/ASPを使う可能性が高い分野

 また,今後SaaS/ASPの利用を計画しているユーザーが検討しているサービスの種類は図3のようになった。現在のユーザーの比率と比べると基幹業務系の回答が比較的多いという傾向がある。

図3●SaaS使用予定分野
図3●SaaS使用予定分野