調査会社の米Pew Research Centerは米国時間2008年9月18日,米国のティーン(12~17歳)と保護者を対象にビデオ・ゲームについて調査した結果を発表した。それによると,対象となったティーンの97%が,コンピュータ・ゲーム,オンライン・ゲーム,携帯型ゲームなど,なんらかのビデオ・ゲームをプレイしていることが分かった。

 多くのティーンにとって,ゲームは社会的な活動の一部になっているという。ゲームをいつも1人でプレイしていると答えたティーンは24%だけで,大半が別のプレイヤと一緒にゲームを楽しんでいることが分かった。オンライン・ゲームでは,オフラインで知っている人と対戦しているティーンが47%で,27%はオンライン上で初めて会った人と対戦しているという。

 多人数参加型のゲームでは,ティーンの63%が「ゲーム中に意地悪で過度に攻撃的なプレイヤについて見たり聞いたりした」と報告している。また49%は「不愉快な人種差別的または性差別的なプレイヤについて見たり聞いたりした」としている。これらティーンの約4分の3は,「別のプレイヤがこれらのプレイヤに対してそのような振る舞いをやめるように注意した」と報告している。さらに,これらの振る舞いに遭遇したティーンの85%は,「別のプレイヤが親切に手助けをした」と報告している。

 保護者に対するインタビューでは,自らゲームを楽しんでいる保護者の62%は,ビデオ・ゲームが子供に与える影響はないと考えていることが分かった。19%の親はプラスの影響があると考えており,13%はマイナスの影響があると考えている。5%は,プラスとマイナスの両方の影響があり,それはゲームによって異なるとしている。

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