移動電話機(携帯電話機とPHS電話機)の2008年7月の国内出荷台数が,2カ月ぶりで前年同月の実績を割り込んだ。電子情報技術産業協会(JEITA)が9月10日に発表した7月の国内出荷実績によると,総出荷台数は377万9000台であり,前年同月に比べて29.3%の大幅な減少だった。

 製品別の実績をみても,携帯電話機の出荷台数は363万4000台と,前年同月に比べて28.9%の減少である。携帯電話機は2007年7月に,JEITAが統計調査を始めてから単月ベースで3番目に多い出荷台数(510万8000台,前年同月比で54.9%の増加)を記録した。今年7月の出荷台数が前年割れした理由をJEITAは,「昨年7月の反動によるもの」と説明している。

 一方で,ワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)対応携帯電話機の出荷は好調が続いている。7月の出荷台数は289万1000台と,前年同月に比べて54.7%の増加だった。ワンセグ搭載率(携帯電話機全体に占めるワンセグ対応機の比率)は79.5%となり,80%まであと一歩に迫った。