2008年6月のデスクトップPC導入はユーザー数/台数ともデルが前月に続き首位

　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で，2008年6月に導入したデスクトップ・パソコンのメーカーと台数を聞いた（複数回答）ところ，導入製品のユーザー数はデルが2006年10月調査（2006年9月導入実績）以来22カ月連続の首位。導入台数もデルが2位以下に大差を付けて，前月2008年5月実績に続いて首位を守った。

　デスクトップ・パソコンの今回2008年6月実績の1回答平均導入台数は32.3台で，前月5月実績の平均台数28.6台より約13％増。ただし今回は「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入が1件（流通業ユーザー）あり，これを除いた実質平均台数は25.3台。前回（5月実績）にはデスクトップの大量一括導入がなかったため，実質平均台数で見ると約12％減となる。大量一括導入を除いた台数の25.3台は過去1年間のデスクトップの最低値である。大量一括導入分を含めた32.3台も，過去1年間では前回5月実績に次ぐ低い値だ。

　なお，今回はこの大量一括導入の回答の影響を除いても，デスクトップ・パソコン導入台数のメーカー順位に変動はない。

■調査概要
　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に，回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で，「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
　本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている（「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば，「全社情報システム部門」に限定せず，「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も，有効な回答者として認めている）ため，「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
　2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で，当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など，異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年7月調査では，デスクトップ・パソコンでは3500台（1回答あたり約12.2台に相当）分の回答を，無効として集計対象から除外してある。
　調査実施時期は2008年7月中旬，調査全体の有効回答は3062件，「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務（企画立案・設計・開発・運用・予算承認など）を担当している」とした実質的な有効回答は1126件。

図●前月（2008年6月）のデスクトップ・パソコンの導入台数（n=287）