ミック経済研究所は9月4日、Webプロモーション分野と関連性の高いWebインテグレーション市場およびオンライン広告代理市場に関する調査結果を発表した。2007年度の市場規模は、Webインテグレーション市場が870億円(前年比12.3%増)、オンライン広告代理市場が4000億円と推定した。2011年度にはそれぞれ1470億、7100億円まで拡大すると見込む。

 Webインテグレーション市場を、パソコンおよび携帯電話向けWebサイトの戦略立案から設計/制作、運用/更新までの全工程のソリューション提供を行う業務と定義。主要企業50社を対象に2007年度の売上高を調べたところ、合計693億5000万円で、パソコン向けが551億円、携帯電話向けが142億5000万円だった。総市場規模は、この調査結果から見積もった。Webサイトは既に企業プロモーション戦略の一部であり、今後もWebプロモーションにかかわるWebインテグレーション費用は増加すると、同社は予想している。

 オンライン広告代理市場の規模は、広告代理店が広告主に販売した売上高をベースに算定し、オンラインメディアの販売分は除外した。主要企業50社の売上高は2242億9000万円で、前年に比べ25.1%増えた。同社は、オンライン広告は投資回収率(ROI)の明確さが既存マスメディア広告より優れ、今後オンライン広告へのシフトが進むと考える。

 調査は、主要企業に対する面接取材とIRデータ調査、電話取材を組み合わせて実施した。

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