米Keynote Systemsの調査によると,米民主党の副大統領候補確定を知らせるSMS(ショート・メッセージ・サービス)の約半分がリアルタイムで届かなかった可能性があるという。

 米民主党の大統領候補バラク・オバマ上院議員の陣営は,米国時間2008年8月23日の副大統領候補発表をSMSで支持者に真っ先に知らせる計画だった。しかし,Keynoteが8月13日~22日にオバマ陣営のショート・コードについて600回のテストを行ったところ,その性能は業界平均よりはるかに劣っていた。そのため,副大統領候補発表の受信を登録していた人のうち,40~50%がメッセージを遅れて受け取ったか,あるいは受信できなかったとKeynoteはみている。

 同社モバイル・ビジネス開発部門ディレクタのShlomi Gian氏は「今回の事例で,SMSの技術インフラは大規模なマーケティングを行うにはまだ不十分であることが分かった」と述べている。

 米メディア(CNET News)によると,ジョー・バイデン上院議員が民主党副大統領候補に決まった8月23日にテキスト・メッセージを受信した人は約300万人だった。メッセージは米国東部時間の午前3時ごろ発信された。

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