調査内容 サーバーの切り替え計画
調査時期 2008年7月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3062件(1126件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが企業情報システムの担当者(ITpro Researchモニター登録者)を対象に行った2008年7月調査で,担当しているシステムのサーバーの切り替え計画の有無について聞いたところ,「切り替えを計画している」という比率が最も高いのは「IA64サーバー」すなわちインテルItanium搭載のサーバーで,「利用している」とした回答者の約半数に近い48.5%が「切り替えを計画している」と回答。これに次いで「Windows-IAサーバー(IA32,x64)」も約4割が他のサーバーへの切り替え計画の対象になっているという結果になった。

 回答者の担当システムのうち「UNIXサーバー(RISCプロセサ)」,「その他のサーバー(メインフレーム,オフコン系OS搭載機など)」のものについては,サーバーの切り替えを計画しているという回答は約35%。同じIA32,x64プロセサ系でも「Linux-IAサーバー(IA32,x64)」の場合の切り替え予定は,Windowsサーバーより約7ポイント低く,UNIXサーバーと同率の33.6%が「切り替えを計画中」となった。

「ブレードを含めて検討」は切り替え予定の65%を占める

 「切り替えを計画している」という回答者に対して,切り替える際のブレード・サーバーを採用する可能性を「採用する見込み」,「候補として検討中」,「ブレードは候補に含めていない」にさらに分けて聞いた。切り替え予定の有無を問わずにサーバーのタイプ別で集計すると,「IA64サーバー」と「Windows-IAサーバー」の後継でブレードが採用される見込みが最も高率で,それぞれ8.8%と8.5%だった。

 しかし,「切り替えを計画している」回答者に限定して「ブレードを採用する見込み」を計算すると,「Windows-IAサーバー」の切り替え予定者の20.8%が「ブレードを採用する見込み」で最も高く,「UNIXサーバー(RISCプロセサ)」の切り替え予定者も20.3%とこれとほぼ同率。「Linux-IAサーバー」は切り替え予定者の18.7%,「IA64サーバー」は18.2%,「その他のサーバー」は15.5%となった。サーバー5タイプの「切り替えを計画している」回答の総合計575件に対して,「ブレードを採用する見込み」という回答は112件,19.5%を占める。

 「ブレードを採用する見込み」と「候補として検討中」を合計した「可能性あり」の比率では,切り替え予定の有無を問わない場合「IA64サーバー」が35.3%で突出。次いで「Windows-IAサーバー」が27.6%である。

 「切り替えを計画している」回答者を100%として計算した場合も,「IA64サーバー」の「ブレードを採用する可能性あり」が最も高く72.7%,次いで「Windows-IAサーバー」が67.7%,「Linux-IAサーバー」は約65%。「UNIXサーバー(RISCプロセサ)」は約60%,メインフレームなど「その他のサーバー」は55%強である。回答数で単純平均すると,「切り替えを計画している」回答の64.9%が「ブレードを採用する可能性あり」という結果になった。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,担当している情報システムで使用しているサーバーを5種類(Windows-IAサーバー(IA32,x64), Linux-IAサーバー(IA32,x64), IA64サーバー, UNIXサーバー(RISCプロセサ), その他のサーバー(メインフレーム,オフコン系OS搭載機など))に分けて聞き,「使用している」と回答したタイプに限って,それを「現在すでに他のサーバーへの切り替えを計画しているか」聞いた。
 調査実施時期は2008年7月中旬,調査全体の有効回答は3062件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1126件。

図●サーバーの切り替え計画とブレード・サーバーの採用見込み
図●サーバーの切り替え計画とブレード・サーバーの採用見込み