IMJモバイルが行った、モバイル(携帯電話)向け広告/キャンペーンに関する消費者意識調査によると、手軽に参加できるモバイルキャンペーンが消費者の支持を得ていることや、モバイルサイトの内容が企業や商品のイメージに影響を与えることなどが分かった。
モバイルサイトへのアクセスやモバイルキャンペーンへの参加のきっかけとなった広告について尋ねたところ、「モバイルサイト内のバナー広告」(51%)が最も多く、「モバイルのメルマガ内広告」(40%)、「パソコンサイト内広告」(35%)と続いた。
モバイルとパソコン以外の媒体では、「商品パッケージに添付されている広告/案内」(23%)、「チラシ/パンフレット」(18%)、「雑誌広告」(16%)が多かった。また、男性よりも女性の方が、商品パッケージや紙媒体による誘引効果が高いことも分かった(図1)。
モバイルサイトへのアクセス方法では、「QRコードを読み取る」(72%)が最も多く、次いで「空メールを送信する」(57%)、「リンクバナーをクリックする」(39%)だった。同社はこの結果について、手軽に参加できることが消費者の支持を得ている、と分析する(図2)。
参加したモバイルキャンペーンの種類は、「会員登録をするタイプ」(47%)が最も多く、モバイルキャンペーンでは会員登録やメルマガ登録に対する心理的障壁が低いことが分かった(図3)。また、登録を行ったユーザーの8割以上が、気に入ったサイトやメルマガの登録を継続すると回答した。モバイルキャンペーンはCRM(顧客関係管理)の構築に効果的な手段と同社は推測する。
広告で受けた印象とモバイルサイトのギャップについて尋ねたところ、45%の人が「バナー広告で受けた印象と、モバイルサイトのギャップにがっかりした経験がある」と回答した(図4)。さらに、62%の人が「モバイルサイトの出来が悪く、その企業や商品に対してもマイナスの印象を持った経験がある」と答え、モバイルサイトの質が企業や商品の印象に影響を与えることが分かった(図5)。
調査は2008年8月8―9日に実施した。調査対象は、週1回以上モバイルサイトを利用/閲覧している人で、過去1年以内に広告経由でモバイルサイトにアクセスしたり、モバイルキャンペーンに参加したことのある人。有効回答数は1035。
■関連情報
・IMJモバイルのWebサイト http://www.imjmobile.co.jp/