楽天リサーチのアンケート調査によると、電子マネー利用者の28.2%はビットワレットの「Edy」を使っており、利用率はトップとなった。0.1ポイントの差でJR東日本の「Suica」がこれに次いだ。前年に行った同様の調査ではSuicaが7割と圧倒的に多かったが、今回は逆転した。以下、セブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」が12.9%、首都圏の交通各社が発行する「PASMO」が8.7%となった(図1)。
1カ月あたりの電子マネー利用額は「3000円未満」が43.4%。ただし前年は3000円未満との回答が54.0%で、今回はより高額の利用が増えた。電子マネーを利用する理由は「支払いが簡単だから」が78.4%で最も多く、次いで「ポイントがつくから」が46.6%だった(図2)。前年の調査でポイントを理由として挙げた人は25.6%で、今回大幅に伸びた。楽天リサーチでは、電子マネー発行会社によるポイントプログラムの充実が要因と分析している。
電子マネーのサービスに「満足している」という人は72.5%で、前年と同様の高い割合だった。項目別にみると満足度が高いのは「決済方法」「チャージ(入金)方法」「チャージできる金額の限界額や単位」などだった(図3)。電子マネーを選ぶ際の重視点は「利用時にポイントがつくこと」が58.9%で最も多かった。これに「普段よく利用する店で使えること」の43.3%、「チャージできる場所の多さ」の35.8%と続いた(図4)。
携帯電話で電子マネーを利用できる「おサイフケータイ」の利用率は30.3%と、前年の22.3%から拡大した。サービスに対する満足度を聞くと、「非常に満足」が15.8%、「やや満足」が50.2%だった。
調査は7月18日―23日にインターネット上で実施した。有効回答数は1000。性別の内訳は男女同率。
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・楽天のWebサイト http://www.rakuten.co.jp/