図1●国内ブログ開設総数の推移
図1●国内ブログ開設総数の推移
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図2●国内ブログサービス市場規模推移と予測
図2●国内ブログサービス市場規模推移と予測
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 矢野経済研究所は8月5日、国内のブログ市場について調査した結果を発表した。それによると、ブログポータルサービスを利用したブログの開設総数は、2008年3月末時点で推定1985万サイトにのぼり、前年同月の1395万サイトから42.3%増加した(図1)。19の主要ブログポータルサービスに限定した場合、2008年3月末時点におけるブログ開設総数は1806万5000サイトとなる。

 ブログの開設数は急増しているが、更新が滞っている休眠状態のブログや、広告サイトなどへの誘導を目的としたスパムブログもかなり含まれている。月に1回以上ブログを更新している月間アクティブサイト数は、サイトの開設数ほど伸びていないことが予測されるため、総開設数に占める月間アクティブサイト率は下落している可能性が高い。

 2007年度のブログサービス市場は46億3000万円規模で、2005年度の11億円規模、2006年度の27億4000万円規模から急拡大した。2006年度から2007年度にかけて、多彩な広告が採用され、広告の掲載場所や方法に工夫が凝らされたことが大きな要因。また記事数、ページビュー数、ユニークユーザー数などの増加に伴い、広告単価が上昇したことも影響した。

 2007年以降、携帯電話からブログを更新したり閲覧するユーザーが急増している。このため同社は、2008年度から2009年度にかけて、携帯電話を視野に入れた新たな課金制度の導入や、広告の採用が進むとみる。その結果、ブログサービス市場は2008年度の63億5000万円規模から、2010年度には91億5000万円規模へと、引き続き拡大する見通し。(図2

 

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