調査会社の米IDCは米国時間2008年7月31日,携帯電話の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると,同年第2四半期の出荷台数は3億600万台。ハイエンド機の競争激化が市場の成長を促進し,前年同期比15.3%増,前期比5.6%増を記録した。

 ベンダーは年初から,重要地域の厳しい経済状況や需要低迷を懸念しており,ミッドレンジからハイエンドまでの機種を多数投入することで市場を2ケタ成長に導いた。ホリデーシーズンに向かうにつれ,ハイエンド機の需要は増加するとIDCは予測している。

 ベンダー首位はフィンランドNokiaが維持した。同社の出荷台数は前年同期比21%増の1億2200万台で市場シェアを38%から39.9%に伸ばした。2位は韓国Samsungで出荷台数は4570万台(同22.2%増),シェアは14.9%。3位の米Motorolaは出荷台数が2810万台(同20.8%減)でシェアは13.4%から9.2%に縮小した。

世界の携帯電話機出荷台数と市場シェア (単位:100万台)

ベンダー 2008年Q2 2007年Q2 増加率
出荷台数 市場シェア 出荷台数 市場シェア
1. Nokia122.0 39.9% 100.838.0% 21.0%
2. Samsung45.7 14.9% 37.414.1% 22.2%
3. Motorola28.1 9.2% 35.513.4% -20.8%
4. LG Electronics 27.79.1% 19.1 7.2%45.0%
5. Sony Ericsson 24.48.0% 24.9 9.4%-2.0%
その他58.1 19.0% 47.718.0% 21.8%
合計306.0 100.0% 265.4100.0% 15.3%
注)OEM供給による出荷台数は除く     出典:IDC(2008年7月31日)

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