オンライン顧客満足度調査会社の米ForeSee Resultsは米国時間2008年7月29日,同年第2四半期における米連邦政府のWebサイトのユーザー満足度について調査した結果を発表した。それによると,100点満点の米顧客満足度指数(ACSI)で示した場合,満足度は前期比0.7%増の72.9点となり,過去1年間で初めて上昇に転じたことが分かった。

 同調査によれば,Webサイトの「検索」「ナビゲーション」「機能性」といった面が満足度に最も影響を与えるという。対象となった政府Webサイトの45%は前期からスコアを伸ばし,23のサイトでは80点以上となった。最も満足度が高かったのは,処方せん薬に関する社会保障庁(SSA)のWebサイト「Help with Medicare Prescription Drug Plan Costs」で88点。このサイトは同調査で8期連続トップとなっている。

 このほか,満足したユーザーは情報収集や手続きの主な手段としてWebサイトを利用する可能性が84%高くなることが分かった。また,満足したユーザーが再訪する可能性は,満足しなかったユーザーと比べて56%高いという。

 とはいうものの,民間の電子商取引サイト(満足度指数81.6点)やeビジネス・サイト(同75.2点)に比べると,政府Webサイトの満足度はまだ隔たりがある,と同調査は指摘している。

発表資料へ