広告費予測2008年7月(速報版)
広告費予測2008年7月(速報版)
[画像のクリックで拡大表示]

 日経広告研究所は、2008年度(2008年4月―2009年3月)における国内広告費の予測値を下方修正し、前年に比べ3.8%減少するとの見通しを発表した。2008年2月時点では、前年比1.2%増と予測していた。広告費が前年を下回るのは2002年度(2002年4月―2003年3月)以来6年振り。同社は、米国の景気後退や原油/穀物などの高騰に起因する企業業績の悪化が原因と分析する。

 2008年度の広告費予測を四半期ごとにみると、4―6月が前年同期比4.4%減、7―9月が同4.2%減、10―12月が同3.6%減、2009年1―3月が同3.2%減で、減少幅は小さくなるがマイナス傾向は続くとみる。7―9月の予測値には北京五輪の広告促進効果を織り込んだものの、企業収益の収益が2008年1―6月に大きく落ち込んだ影響で、広告費の伸びは期待できないという。

 媒体別の広告費は、マス4媒体の「新聞」(前年比15.0%減)、「雑誌」(同6.0%減)、「テレビ」(同5.7%減)、「ラジオ」(同0.4%減)が大きく落ち込むと予測する。インターネットの広告費は増えるが、マス4媒体以外の広告費と合わせると同0.9%減となる。

■関連情報
・日経広告研究所のWebサイト http://www.nikkei-koken.gr.jp/