総務省の調査結果によると、携帯電話から利用できる音楽配信や通販といったインターネットサービスの市場規模は、キャリアに登録している「公式サイト」のみで2007年度に1兆円を超えた。通販などの電子商取引(EC)市場が大きく伸び、「着うた」「ゲーム」「電子書籍」といったコンテンツ市場も順調に拡大している。

 携帯電話公式サイトのサービス市場全体の規模は前年より比23%増えて1兆1464億円。そのうちEC市場は同29%増の7231億円だった。特に興行チケット、旅行宿泊予約、航空券、鉄道に関する「サービス系」が好調で同41%増の2708億円となった。

 コンテンツ市場は前年より16%増えて4233億円。電子音で楽曲を再生する「着信メロディ」が同34%減の559億円となったが、CDと同様の音質で楽曲を再生する「着うた/着うたフル」の市場は同42%増の1074億円に拡大した。また「ゲーム」は同13%増の848億円だった。漫画や小説をダウンロード購入できる「電子書籍」は前年の3.2倍となる221億円で、規模は比較的小さいが急速に成長している。

 調査は、携帯電話のキャリアやインターネットサービス事業者293社で構成するモバイル・コンテンツ・フォーラムが総務省の委託を受けて行った。

■関連情報
・総務省のWebサイト http://www.soumu.go.jp/
・モバイル・コンテンツ・フォーラムのWebサイト http://www.mcf.to/