ディスプレイ市場の調査会社である米DisplaySearchは米国時間2008年7月8日,世界のフラットパネル・ディスプレイ(FPD)市場に関する調査結果を発表した。それによると,2011年には中国が米国を抜き世界第2位の液晶モニター市場に成長するという。

 2007年の世界FPD市場の売上高は1070億ドル。うち67%は,液晶テレビ,液晶モニター,ノート・パソコン用パネルのトップ3が占めた。液晶モニターは,売上高では2位だったが,出荷台数は液晶テレビとノート・パソコン用パネルを上回って1位となった。

 地域別で見ると,中国の液晶モニター市場は,総出荷台数が2008年から2011年にかけて年平均成長率13%で増加し,同期間の年平均成長率が2%の北米を追い抜いて世界第2位の市場になるとDisplaySearchは予測する。同期間を通してEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が1位を維持し,北米は順位を2位から3位に落とすという。

 液晶モニター市場の成長は,中国,中南米,アジア太平洋地域の新興市場の成長やグリーンITへの取り組みが要因となる。また,同市場は他のFPDと異なり,2008年初頭から企業の購入が増え,コンシューマ向けと両方で成長が期待できるという。

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