市場調査会社の米Nielsenは現地時間2008年7月8日,米国におけるテレビ,インターネット,携帯電話を使用したビデオ視聴に関する調査結果を発表した。それによると,インターネットや携帯電話でのビデオ視聴時間が増加傾向にあり,年齢でいうと34歳以下が35歳以上よりも長い時間,視聴していることが分かった。

 2008年5月における1人あたりの月間平均視聴時間は,インターネット経由の場合,18~24歳で3時間41分,25~34歳で3時間22分だったのに対し,35歳以上ではいずれも3時間を下回った。携帯電話の場合は,13~17歳が5時間25分,18~34歳で3時間台。これに対し,35~54歳は2時間53分,55~64歳は2時間10分にとどまった。

 逆に,電子メール利用やWebサイト閲覧などのインターネット利用時間は,34歳以下より35歳以上のユーザーのほうが長い。月間平均利用時間は,12~24歳で12時間台,25~34歳で29時間だったのに対し,35~44歳で38時間47分,45~54歳で33時間52分,55~64歳では34時間44分にのぼった。

 現在,米国人の2億2000万人が家庭または職場でインターネットに接続でき,うち73%(1億6200万人)が5月に実際にインターネットを利用した。また,携帯電話利用者の36%(9100万人)がビデオ対応の携帯電話機を所有している。

 従来型テレビでの番組視聴時間も引き続き伸びている。2008年5月の1人あたりの月間平均視聴時間は127時間15分で,前年同月の121時間48分から4%増えた。

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