調査会社の米Hitwiseが米Yahoo!のオンライン・サービスに関して調査したところ,主要20サービスのほとんどで,Google検索からのトラフィックがYahoo!検索からのトラフィックを上回っていたという。「Yahoo!は検索事業を売却しても生き残ることができるだろう」(Hitwiseの調査担当副社長のHeather Hopkins氏)。

 この傾向が顕著なのはQ&Aサービス「Yahoo! Answers」で,米国におけるトラフィックのうちYahoo!検索(search.yahoo.com)からのものが20%であるのに対し,Google検索(www.google.com)からのものは49%を占めた。オンライン写真共有サービス「Flickr」はYahoo!検索からが5%,Google検索からが13%だった。

 Yahoo!のオンライン・サービスでトラフィック・ベースの市場シェアが最も高いのは電子メール・サービス「Yahoo! Mail」(市場シェア37.5%),次いでポータル・サイト「Yahoo!」(同30.6%)だ。しかし,いずれもGoogle検索からのトラフィックがYahoo!検索からのトラフィックより多かった。

 Yahoo! MailとYahoo!にYahoo! Search(市場シェア12.1%)を加えた3つがYahoo!オンライン・サービスのトップ3となっている。それ以外のサービスは,いずれも市場シェアが3%に満たない。

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