米国の非営利調査機関であるPew Internet & American Life Projectは米国時間2008年7月3日,米国におけるブロードバンド普及に関する調査結果を発表した。それによると,家庭でブロードバンドを利用している成人の割合は55%で,前回調査(2007年3月)の47%から増加したが,低所得者層の間では依然としてブロードバンド普及は進んでいない。

 年収2万ドル以下の世帯のブロードバンド利用率は25%で,前回調査の28%から減少した。その一方で,ブロードバンド利用者のうち29%がより高速なプレミアム・サービスを利用していると回答した。

 ダイアルアップ接続の利用者は全体の10%。そのうち35%がブロードバンドに移行しない理由として利用料金の高さを挙げ,19%は特に移行する理由がないと回答した。また,居住地域でブロードバンドが利用できないために,ダイアルアップを使っているという回答者も14%いた。

 こうしたなか,米AOLは2008年7月末からダイアルアップ・サービスの利用料金を20%値上げする計画を発表した(CNET News)。

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