価格が上がったと実感している食品(N=1,000、複数回答)
価格が上がったと実感している食品(N=1,000、複数回答)
[画像のクリックで拡大表示]

 ネットエイジアは7月1日、食品価格上昇に関する生活者の意識調査の結果を発表した。20歳以上の男女1000人を対象に実施したところ、原油や穀物などの高騰による食品価格の値上げが、家計を圧迫しているという回答者が約7割にのぼった。

 食品価格の上昇を受けて実践していること(複数回答)は、「少しでも安い店で買い物をする」が最多で65.2%。他にも「米を食べるようにしている」(25.7%)、「食費を切り詰める」(24.3%)、「食費以外の支出を減らす」(23.8%)、「価格が上昇した食品は、できるだけ買わない」(23.5%)などの回答が寄せられた。

 「価格が上がった」と感じる食品(複数回答)は「パン」が64.4%で最も多く、以下「麺類」(56.9%)、「バター」(51.1%)の順となった。「小麦粉」(39.7%)、「チーズ」(31.9%)、「牛乳」(31.1%)などをあげる回答者も3割前後を占めた。

 また食品業界では、安全性が確認されていることを前提に、遺伝子組み換え原料を使って価格を上げない“価格重視派企業”と、消費者の持つイメージや不安感を考慮し、非遺伝子組み換え原料を使って価格を上げる“安心感重視派企業”に分かれつつある。どちらの企業を支持するか尋ねたところ、3分の2が安心感重視派企業、3分の1が価格重視派企業を支持した。しかし価格重視派は2週間前の4分の1から急増しており、食品価格高騰による消費者意識の変化を反映する結果となった。

 同社は、家計への圧迫が高まるにつれ、価格や安定供給を重視する消費者が増えると予測している。

■問い合わせ先
・ネットエイジア マーケティング事業本部 電話:03-3589-3255

■関連情報
・ネットエイジアのWebサイト http://www.netasia.co.jp/