米comScoreは2008年6月30日,アジア太平洋地域のインターネット利用に関する調査結果を発表した。それによると,同地域における15歳以上のインターネット利用者は過去1年で14%増加し,2008年4月には3億1900万人に達した。世界の他地域の成長率を上回っている。

 国および地域別で見ると,最もインターネット利用者が増加したのはインドで,過去1年間に27%増加して2800万人を突破した。2位の中国は14%増加して1億200万人に達した。台湾,マレーシア,ニュージーランドも成長率で2ケタの伸びをみせた。

 一方,すでに成熟市場となっている日本とシンガポールは,それぞれ3%増,4%増と1ケタ台にとどまった。韓国は3%減少した。

 なお,検索エンジンの市場シェアについては,「Google」と「Yahoo!」が合計で過半数を占めたが,トップ10のうち5つは中国の「百度(Baidu)」や韓国の「Naver.com」など地域密着型の検索エンジンだった。

アジア太平洋地域におけるインターネット利用者数の増加
(15歳以上で家庭および職場における利用者)

 2007年4月(人)2008年4月(人)増加率(%)
インド2239万50002837万500027
中国9027万40001億284万800014
台湾924万50001038万800012
マレーシア746万2000832万700012
ニュージーランド193万7000216万100012
オーストラリア1004万80001090万40009
香港352万5000371万80005
シンガポール221万6000229万80004
日本5368万50005526万3
韓国2632万30002565万2000-3
アジア太平洋地域2億8041万80003億1862万300014
注)インターネット・カフェあるいはモバイル機器からの利用を除く
出典:米comScore

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