米StopBadware.orgは米国時間2008年6月24日,バッドウエアに関する調査結果を発表した。2008年5月に,バッドウエアを配布する約20万のWebサイトを調査したところ,中国が全体の52%をホスティングしていたという。2位は米国の21%で,以下,ロシア,ドイツ,フランス,韓国(いずれも4%未満)が続いた。
バッドウエアを配布するWebサイトが最も多い10ネットワークのうち,6つが中国のネットワークだった。ワースト1~4を中国のネットワークが占め,5位にはGoogleのネットワークが挙がっている。
これらのネットワーク運営者の中には,感染サイトに対して直接的な対策をとれる企業もあれば,顧客にシステム機器や帯域幅を提供しているだけで感染サイトに関与できない企業もある。例えば,SoftLayerやThePlanet.comは,データセンター・サービスや自己管理型ホスティング・サービスを提供する業者であり,そこで提供されているコンテンツには影響力を持たない。一方,GoogleやPlanetなどは自社のネットワーク上でブログやWebサイトを運営しており,感染サイトを閉鎖するなどの手段を講じることができる。
バッドウエア配布サイトをホスティングしているネットワーク
ネットワーク名 | 国 | 感染サイト数 |
CHINANET-BACKBONE(No.31,Jin-rong Street) | 中国 | 48,834 |
CHINA169-BACKBONE(CNCGROUP China169 Backbone) | 中国 | 17,713 |
CHINANET-SH-AP(China Telecom) | 中国 | 9,445 |
CNCNET-CN(China Netcom) | 中国 | 6,058 |
GOOGLE(Google) | 米国 | 4,261 |
DXTNET(Beijing Dian-Xin-Tong Network Technologies) | 中国 | 3,604 |
SOFTLAYER(SoftLayer Technologies) | 米国 | 3,507 |
THEPLANET-AS(ThePlanet.com Internet Services) | 米国 | 3,166 |
INETWORK-AS(IEUROP AS) | フランス | 2,878 |
CHINANET-IDC-BJ-AP IDC(China Telecommunications) | 中国 | 2,357 |