ソフトバンク・ヒューマンキャピタルの転職サイトが行った給与調査によると、インターネット関連業界の営業職の平均年収は581万円、マーケティング職の平均年収は508万円で、今年3月の前回調査時からそれぞれ41万円と3万円増加した。営業職の年収が大幅に増えたのは、業績賞与の影響が大きく反映されるためという。

 インターネット関連業界の営業職/マーケティング職の平均年収は、国税庁の民間給与実態統計調査(平成19年9月発表)が示す民間平均給与435万円より多い。また営業職の581万円は、国税庁の同調査で最も平均年収が高い「金融保険・不動産業」の563万円を上回っている。

 年代別で見ると、マーケティング職は20歳代後半が355万円、30歳代後半で658万円となっており、この比較的近い年齢層における年収の差が顕著。営業職の年収では30歳代前半の605万円が目立つが、これは同部門で役職者になる人がこの年代に集中しているためと同社は分析する。

 主任・係長クラスの平均年齢は32歳。厚生労働省の平成18年賃金構造基本統計調査では係長クラスの平均年齢が42.9歳となっており、インターネット関連業界は他業界よりも昇進スピードが速いことが分かるという。

 平均転職回数は、営業職が1.9回、マーケティング職が2.1回だった。転職前に経験した業界では、両職種ともにインターネット関連業界が4割以上と大半を占め、それ以外では、メーカーやサービス業、通信/マスコミが多かった。

 調査は同社が運営する転職サイト「イーキャリアプラス」が行った。2008年6月10日―6月12日の3日間、インターネット関連業界の営業職、マーケティング職それぞれ100人を対象にインターネットでアンケートを実施した。

■関連情報
・ソフトバンク・ヒューマンキャピタルのWebサイト http://www.softbankhc.co.jp/