米IBMや米Intelが参加しているブレード・サーバー関連の業界団体Blade.orgは,将来のデータセンター市場の展望について調査報告を行い,主要なトレンドとして「ネットワークの統合」「高度な省エネルギ」「高い集約性」を挙げた。

 Blade.orgの分析によると,データ・ネットワーキングやストレージ接続などのI/Oはイーサネットに統合され,すべてのトラフィックが1本の回線で流れるようになる。これにより,データセンターはコンパクト化し,敷設面積も小さくなる。

 また,従来の冷却システムに代わる水冷式や,コンテナ型の導入が進み,エネルギ消費を最小限におさえ,二酸化炭素排出量を削減できるようになる。現在の冷却システムで浪費しているエネルギの45%を節減する見込み。

 また,企業は現在サーバー統合に取り組んでいるが,将来はサーバー,ワークステーション,ネットワーク・デバイスをブレード環境に集約するようになる。例えば個別にデスクトップ・パソコンを設定せずに,ブレード・サーバーにインストールを行うだけで直接エンドユーザーにグラフィックスやマルチメディアを安全に配信し,同時に電力を大幅に節約できる環境が実現するという。

 Blade.orgは,2010年にはサーバー導入全体の25%以上がブレード技術を用いるようになると予測している。

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