企業コンテンツ管理に関する非営利組織のAIIMは,企業内検索に関する調査結果を米国時間2008年6月17日に発表した。それによると,業務に必要な情報を企業内検索で入手するのは困難だと感じている企業ユーザーは49%に達した。

 検索によって情報を入手するには,そのコンテンツ自体がデジタル・フォーマットで保存されているか,コンテンツのありかを示す情報がデジタル化されている必要がある。しかし,そのようにして入手可能な企業内情報は半分に満たないと思う回答者は,全体の69%にのぼった。

 また,戦略的な検索システムが全社的に導入されていないことが,社員のストレスの原因となっている。49%の回答者は,自社が社内検索環境の構築に関して,明確なゴールを持っていないと述べている。

 AIIM副会長のCarl Frappaolo氏は,「社内情報はこれまで文書として保管されていたが,今はファイル・サーバーや電子メールの受信箱,パソコンのデスクトップやコンテンツ管理システムに保存されている。インターネット上の検索が日進月歩の勢いで整備されたのに対し,企業内検索はまだ改善の余地がある」と指摘した。

 調査は,2008年5月に500社以上を対象に実施したもの。

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