報告書を提出するために会社に戻らなければ・・・,ログを確認するために休日出勤しなければ・・・。こんなとき,あると便利なのが出先や自宅から社内システムに接続するリモート・アクセスだ。在宅勤務の広がりや業務の効率化などで,リモート・アクセスの必要性は増している。読者モニターのアンケート調査によると,リモート・アクセス環境を「構築している」企業は65.4%。「構築中もしくは構築予定である」企業を合わせると,4社に3社がリモート・アクセス環境の整備を進めていることになる。

Q1●リモート・アクセス環境を構築していますか?
Q1●リモート・アクセス環境を構築していますか?

 では,どんなユーザーが利用しているのだろうか。右のグラフにはないが,今回の調査では「リモート・アクセスを利用もしくは利用予定の従業員の所属部署」についても聞いた。結果は「営業・販売」が76.9%,「情報システム部門」が76.0%。そのほか「経営・社業全般」が38.8%,「設計・研究・開発」が33.1%などとなっている。

Q2●リモート・アクセスの方法は?(複数回答)
Q2●リモート・アクセスの方法は?(複数回答)

 電子メールを社外から見る手段としては,リモート・アクセスが多く使われている。56.2%の読者モニターが「リモート・アクセスで業務用メールを利用」と回答した。

Q3●会社のメール,社外から見る手段は?(複数回答)
Q3●会社のメール,社外から見る手段は?(複数回答)

 便利なリモート・アクセスだが,セキュリティと利便性のバランスには苦慮しているようだ。自由記入欄には「不便だが外部からはアクセスさせない」との声がある一方,「情報漏えいについて確実な対策が採られていないので,システム管理者としては大きな心配の種」との声もあった。

●調査概要