米調査会社Gartnerは米国時間2008年5月22日,2008年第1四半期における全世界のサーバー出荷台数と売上高を発表した。それによると,サーバー出荷台数は前年同期比7.6%増の230万台で,売上高は同4.3%増の136億ドルとなった。

 年が変わったことでx86サーバーの買い替えが増加したことや,大型のWebデータセンターの増築が依然として続いていることが寄与した。また新興市場の拡大なども市場成長の要因という。

 ベンダー別で見ると,売上高が最も多かったのは,米Hewlett-Packard(HP)の40億1075万ドル。米IBM(39億1278万ドル),米Dell(16億4111億ドル),米Sun Microsystems(13億1804万ドル),富士通/富士通シーメンス(7億3236万ドル)がこれに続く。この中で,前年同期と比べて売上高が下がったのはSunだけだった。

 出荷台数は,HPが68万3433台でシェアは30.1%,Dellが51万6499台(シェアは22.7%),IBMが30万2057台(同13.3%),Sunが8万4313台(同3.7%),富士通/富士通シーメンスが7万8867台(同3.5%)。富士通/富士通シーメンスのみ,前年同期より出荷台数が減少した。

 米メディア(internetnews.com)によると,サーバーの統合を可能にする仮想化技術の普及にもかかわらず,サーバー市場は拡大し続けている。またブレード・サーバーの売れ行きが好調で,2008年第1四半期におけるブレード・サーバー売上高は,前年同期の8億3800万ドルから55%増加して13億ドルに達した。この分野を牽引しているのはHPとIBMで,Sunがこれに続いている。

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