米comScoreは2008年5月15日,Webサイトの2008年4月における訪問者数を集計したランキングを発表した。それによると,米Googleが1億4100万人の訪問者を獲得して,初めて1位になった。2位は米Yahoo!(1億4060万人),3位は米Microsoft(1億2120万人)。

 この調査結果に関して,同社Media Metrix部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるJack Flanagan氏は,「検索機能とYouTubeの利用者の増加が,Googleを1位に押 し上げた」と述べている。

 分野別で見ると,求人,職業情報,テレビ番組などのサイトの躍進が目立った。「大学生の卒業の時期が近づいていることや,先行き不透明な経済などで,自分のキャリアについて真剣に考える米国人が多くなった。テレビ番組サイトの利用増加は,脚本家のストが終了し,4月から新番組が始まったことが原因だろう」(comScore)。

 また,4月15日が米国の税金申告の締切日だったため,「IRS.gov」や「Intuit」,「TaxACT」など税金関連サイトへの訪問者が急激に増加した。

 米メディア(CNET News.com)によると,米Nielsen Onlineも2008年4月の各Webサイトの利用状況に関する調査結果を公開しており,訪問者数ランキングは,1位がGoogle(1億2820万人),2位がMicrosoft(1億2210万人),3位がYahoo(1億1710万人)だった。同月の平均サイト滞在時間で見ると,Yahooが3時間9分で,Microsoft(2時間17分)とGoogle(1時間47分)を上回ったものの,AOLを所有するTime Warner(3時間40分)には及ばなかっ た。

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