米Microsoftは英国時間2008年4月22日,2007年下半期におけるセキュリティの動向を調査した結果を発表した。それによると,同期間に公開されたソフトウエアのぜい弱性の件数は,2005年下半期以降で最も少なかったという。一方で,悪意のあるソフトウエアと望ましくない可能性のあるソフトウエアの数は増加しており,利益を目的とした攻撃において引き続きマルウエアが使われていることが明らかになった。

 2007年下半期に新たに公開されたぜい弱性の件数は15%減少しており,通期では5%の減少となった。

 同期間に検出されたダウンローダ型およびドロッパ型トロイの木馬の数は300%増加している。このほかにも,ユーザーのプライバシやセキュリティを侵害する可能性のあるソフトウエアの検出数も66.7%増加した。

 今回の調査は,約4億5000万台のコンピュータで使われているツールから収集したデータを分析したもの。レポートは,MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。

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