図1 子どものインターネットの利用の有無(ネットスターの発表資料から引用。以下同じ)
図1 子どものインターネットの利用の有無(ネットスターの発表資料から引用。以下同じ)
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図2 子どものインターネット利用の把握状況
図2 子どものインターネット利用の把握状況
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図3 中学生ユーザーに聞いた「よく利用するサイト」
図3 中学生ユーザーに聞いた「よく利用するサイト」
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図4 保護者が把握している「子どもの利用サイト」
図4 保護者が把握している「子どもの利用サイト」
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 URLフィルタリング製品などを提供するネットスターは2008年4月22日、小中学生の子どもを持つ親を対象に実施した「家庭でのインターネット利用実態調査」の結果を発表した。それによると、回答者の6割以上が「子どもが利用しているサイトを把握している」と答えたものの、子どもに人気があるとされているサイトを知らない回答者が多かったという。

 今回のアンケートは、2008年3月21日および3月22日にWeb上で実施した。調査対象は、小学1年生から6年生、および中学1年生から3年生の子どもを持つ父親および母親。有効回答数は2060件。内訳は、父親が50%、母親が50%。

 アンケート結果によれば、インターネットを利用している子どもの割合は79.7%。小1から小3では48.3%、小4から小6では77.2%、中1から中3では90.9%だった(図1)。

 また、「インターネットを利用している」と答えた家庭で、「利用時間を制限している」としたのは45.3%で、「利用サイトの制限」は30.2%、「利用料金の制限」は5.3%(複数回答)。「特にルールを設けていない」と答えたのは34.7%だった。

 「子どものインターネット利用を把握しているか」の問いには、16.2%が「完全に把握している」と答え、「ほぼ把握している」が46.9%。「少しは把握している」が25.9%、「あまり把握していない」は9.6%、「全く把握していない」は1.4%だった(図2)。「完全に把握している」と「ほぼ把握している」を合わせれば、6割以上になる。

 しかしながら、子どもの利用サイトに関する答えを見ると、2007年7月に同社が中学生を対象に実施したアンケート結果と食い違いがある(図3)。同社によれば、中学生に対するアンケートで人気が高いとされた「ブログ」「モバゲータウン」「プロフ」といったサイトを把握している保護者は少なかったという(図4)。

 この結果から、保護者が「把握している」と思っているだけで、実際には、子どもの利用実態を把握できていないケースが少なくないと考えられる。