米調査会社ABI Researchが米国時間2008年4月16日に発表した調査結果によると,2008年における世界のモバイル検索広告市場は8億1300万ドル規模となり,2013年には50億ドル規模に達する見込み。携帯電話からのインターネット利用がパソコンによるインターネット接続を上回るようになり,市場はより急速に拡大する。

 携帯電話による検索は,主要な検索サイト,個別ページの検索エンジン,SMS(ショート・メッセージング・サービス)による検索などの種類があり,いずれも利用者が急増している。SMSによる検索件数は2008年に130億件,2013年には760億件を超えるとABI Researchでは見ている。

 モバイル検索広告市場はアジア太平洋地域を筆頭に確実に高い成長率が期待できる。位置情報などの機能と連動させることで,消費者は,購買行動につながるコンテンツや情報を携帯電話でますます検索するようになる。米Yahoo!や米Googleといった主要検索サイトはすでに携帯電話向けのサービスを強化している。

 ABI ResearchディレクタのMichael Wolf氏は「検索サイト,検索エンジン企業,携帯電話事業者は,消費者の特定のニーズに対応する検索機能を,携帯電話プラットフォームに最適化して提供することが,モバイル検索広告市場での成功につながる」と述べている。

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