4月1日で本サービスが始まってから2年が経過する「ワンセグ」。受信に対応する携帯電話端末の出荷も累計で2000万台を超えました。私のようにワンセグ端末をすでに複数持っているユーザーもいますからそう単純ではありませんが,約1億契約の20%近くまで普及が進んできているとも考えられます。

 テレビ放送を携帯電話で見られるワンセグには,さまざまな利用方法,利用シーンがあると考えられます。いつ,どのぐらい,ワンセグを利用しているのか,それとも機能は付いていてもまったく使っていないのか---興味があるところです。そこでITpro読者の皆さんの携帯電話によるワンセグの利用実態をアンケート調査してみました。

 調査は「携帯電話によるワンセグ視聴に関する調査」と題して,3月12日~18日にWebサイトで実施しました。1315人の読者の方に回答をいただきました。まずは御礼を申し上げます。

ワンセグ端末所有者の1割近くは毎日ワンセグを視聴

 「ワンセグ」に対する調査と銘打っているので,ワンセグに興味のない方からの回答が少なく,所持比率が高いことは当初から予想していました。とはいえ,「利用している携帯電話(含むPHS)では,ワンセグを受信することができますか」という問いに対して,60%超の回答者から「端末がワンセグ受信機能を備えている」との答えをいただきました(図1)。「オプションの外付け機器でワンセグ受信に対応」を含めると62%がワンセグ受信可能な携帯電話/PHSをメインで使っているとの結果です。サービス開始から2年で,ITやワンセグに興味がある属性の集団を切り出せば,ワンセグ対応端末の所持比率はかなり高くなるということがわかりました。

回答者の6割超が,ワンセグを受信できる携帯電話/PHSを所有
図1●回答者の6割超が,ワンセグを受信できる携帯電話/PHSを所有
有効回答=1309

 それでは,ワンセグ端末の所有者は実際にワンセグを使っているのでしょうか。編集部の周辺でワンセグ・ケータイを所持している人々に声をかけても,「ほとんど見ないな」といった声が多く聞かれます。私自身も,もともとテレビをさほど見ないこともあり,週に1回程度ワンセグを起動すればいいほうです。機能としては付いていても,使う人がいないのではメディアとしての価値はあまり高くありません。次の設問として,ワンセグ対応端末を持っている人に,ワンセグの視聴状況を尋ねてみました。

 その結果を図2に示します。まず,「ほぼ毎日」というヘビー・ユーザーが1割近くいました。次に,「週に数回」が2割強,「週に1回程度」が2割弱という結果です。週に1回以上ワンセグを見ている人が,5割を超えています。「月に1~2回程度」という回答まで含めると,4分の3近くの人がワンセグを“見ている”ようです。「買ったら付いてきた機能」だったとしても,ワンセグ対応端末を持っている人にとっては案外に利用へのハードルは低いようです。

約5割が週1回以上ワンセグを視聴
図2●約5割が週1回以上ワンセグを視聴
有効回答=812