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SaaS利用率は現状6%,連結会計や内部統合が約9%,刷新後は経営戦略への採用も有望
出典:日経マーケット・アクセスINDEX:企業情報システム 2008年2月調査
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に2008年2月に実施した調査で,回答者が業務としてシステムを担当している分野について「SaaS(Software as a Service)の利用計画」を聞いたところ,現行のシステムでは「全面的に利用」と「一部に利用」を合わせて各分野とも概ね5%前後。更新・再構築(刷新)後の次期システムでは,3月21日付け記事で紹介した「アウトソーシング(共同利用を含む)の利用計画」と同様,「利用を検討中」という回答の比率が現行システムより5〜10ポイント増加する分野が多いものの,「全面的に利用」と「一部に利用」の比率は現行システムとほとんど変わらないという結果だった。 現行システムで「全面的に利用」の比率が最も高いのは「対外情報提供(Webサイトなど)」の3.6%。「全面的に利用」と「一部に利用」の合計比率(提示した16分野の平均は6.0%)は,「Webサイト」の11.4%に次いで「内部システム間接続・統合(ESB,製品/顧客/部品表統合マスターDBなど)」が9.2%,「連結会計、管理会計」が9.0%。回答数自体で見ると「全面的に利用」と「一部に利用」の合計では「情報流通・共有(メール、グループウエアなど)」が30票,「Webサイト」が19票,「内部システム間接続・統合」が17票,「物流・在庫管理」が10票の順だった。 「内部システム間接続」へのSaaSの適用率が比較的高いというのはやや意外な結果だが,「連結会計」もほぼ同率で並んでいることなどから見て,グループ企業内のデータの共通化(製品/顧客マスターの統合)用途が拡大しているものと見られる。 「全面/一部利用」の比率はシステム刷新後も現行並み刷新後の次期システムでのSaaSの利用計画は,「アウトソーシング(共同利用を含む)の利用計画」と同様,「全面的に利用」と「一部に利用」の比率はあまり現行システムについての回答と変わらない。「全面的に利用」で最も大きく拡大するのは「調達・購買」の3.2ポイント(現行0.0%,刷新後3.2%)。「一部に利用」の拡大幅最大は「対外接続・データ交換・入力フロントエンド」だが2.8ポイント(現行5.3%,刷新後8.1%)に過ぎない。回答数自体を見ても「全面的に利用」と「一部に利用」の合計で「情報流通・共有」が31票,「Webサイト」が24票,「内部システム間接続・統合」が20票,「販売・営業(情報提供系)」が13票。現行システムについての回答と比べて,販売・営業(管理・計数系)分野が6票増えるのが最大,という程度の動きだ。 刷新後の次期システムで「利用を検討中」の比率のトップは,現行システムについての回答でもトップの「クライアント上の処理の集約(シンクライアント)」(現行21.7%,刷新後20.0%)。「連結会計、管理会計」が12.9ポイント増(現行3.8%,刷新後16.7%),「経営戦略支援(BI/DWH、社内ポータルなど)」が10.9ポイント増(同5.8%,16.7%),「内部システム間接続」が10.1ポイント増(同4.9%,15.0%)。回答数の増加では「情報流通・共有」が28票増,「内部システム間接続」が18票増,「Webサイト」が15票増の順である。 刷新後の次期システムで,SaaSを「全面的に利用」とした回答の比率は16分野の平均が2.6%,「一部に利用」は5.1%と,3月21日付け記事で紹介した「アウトソーシング」の3分の1程度。ただし刷新後の次期システムでSaaSの「利用を検討中」の比率は「アウトソーシング」と同率の12.2%だった。ベンダー/インテグレーターとしては「内部システム間接続・統合」や「連結会計」分野をSaaSビジネスの狙い目として,2008年の新規事業戦略に盛り込む価値はあるかもしれない。 ■調査概要
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