データベース管理ソリューションを提供する米Applimationは米国時間2008年3月17日,企業のデータベースに関する調査結果を発表した。それによると,企業が生成するプライマリ・データベースは今後4年にわたって年平均25%の割合で増加し,2012年には3万ペタバイトを超えると予測する。一方,企業のデータベースの半分は活用されていない状態であることもわかった。

 95%の企業が機密事項に関する情報をプライマリ・データベースに保存し,アーカイブ期間は平均4~10年間である。しかし半数近い企業はそのままバックアップをテープ保存しているのみで,63%の企業は政府や業界の定める法規に従った情報保管記録を整備していなかった。

 Applimationの委託で調査を実施した米ESGは,「企業は膨張し続けるデータベースに対し,重要なデータの管理ができなくなりつつある。今後,アプリケーションの実行,データのセキュリティ,コンプライアンス,電子証拠開示といった要請に応えられなくなる危険性がある」と警告している。

 またESG上級アナリストのBrian Babineau氏は,「企業は早急にデータ管理の方法を再評価し,検索可能で業務の優先順位に沿ったアーカイブ方法を検討する必要がある」と指摘している。

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