米ABI Researchは米国時間2008年3月6日に,米国消費者の映像サービス利用に関する調査結果を発表した。それによると,米国消費者の多くがPVR(ハードディスク・レコーダ)やビデオ・ゲーム,ホーム・シアターを導入しており,今後数年でビデオ・サービスの利用はさらに高まる見通し。

 米国消費者の約40%が高品位(HD)テレビを1台以上所有しているが,そのうちHD向け有料配信サービスに加入している人は半数に満たない。「顧客における認知度を高めれば,サービス・プロバイダはより多くの収益が得られる」(ABI Research)。

 米国消費者がオンライン・ビデオ・コンテンツで最も視聴するのは「ニュース・クリップ」(65%)。続いて「映画の予告編」と「ユーザー作成による映像」(ともに約43%)だった。ペイ・パー・ビュー・サービスの利用はあまり普及しておらず,1週間に1回以上ペイ・パー・ビューで映画を見る人はわずか数パーセントだった。約53%の回答者は,1年当たり数回ほどしか利用しない。

 テレビのサービス・プロバイダを選ぶ判断要素としては,「価格」と「利便性/特典」がそれぞれ約25%で,「番組内容」や「顧客サービス」(15~20%)を上回った。

 ちなみにテレビにホームシアター・システムまたはゲーム機を接続している人は38%で,ほぼ同様の割合の人がDVRを所有していた。

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