米Gartnerは英国時間2008年2月27日,携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると,2007年第4四半期における全世界の携帯電話販売台数は3億3000万台で前年同期と比べ16%増加。通期の販売台数は前年比16%増の11億5000万台にのぼった。
Gartnerによれば,欧米を中心とする景気後退の影響はあるものの,携帯電話市場の成長は主として中国,インドをはじめとする新興市場での新規購入の伸びに支えられた。日本,西欧諸国などの成熟市場では,TVチューナ,GPS,タッチスクリーン,高解像度カメラなどの機能を備えた高機能機種の投入で販売台数を増やした。
第4四半期の販売台数をベンダー別に見ると,フィンランドNokiaは1億3300万台で市場シェア40%を上回った。韓国Samsungは4400万台(市場シェア13.4%)で2位。3位の米Motorolaは3900万台(同11.9%)で,前年同期からシェアを10ポイント近く落としている。
2008年については,成熟市場での飽和状態が進むこともあり,成長率は10%程度に落ち着く見通しだ。ただし新興市場での拡大は継続し,景気後退の影響は最小限にとどまるとGartnerでは見ている。
■2007年第4四半期における世界携帯電話販売台数 (単位:1000台)
|
ベンダー |
2007年Q4 |
2006年Q4 |
販売台数 |
市場シェア |
販売台数 |
市場シェア |
1.Nokia |
133,194.4 |
40.4% |
102,791.8 |
36.2% |
2.Samsung |
44,353.1 |
13.4% |
32,011.3 |
11.3% |
3.Motorola |
39,291.0 |
11.9% |
61,034.4 |
21.5% |
4.Sony Ericsson |
29,848.8 |
9.0% |
25,666.9 |
9.0% |
5.LG Electronics |
23,545.0 |
7.1% |
17,833.2 |
6.3% |
その他 |
59,822.4 |
18.2% |
44,886.7 |
15.7% |
合計 |
330,054.7 |
100.0% |
284,224.3 |
100.0% |
※ODM、OEM出荷されたものを除く(出典:Gartner) |
■2007年通期における世界携帯電話販売台数 (単位:1000台)
|
ベンダー |
2007年 |
2006年 |
販売台数 |
市場シェア |
販売台数 |
市場シェア |
1.Nokia |
435,453.1 |
37.8% |
344,915.9 |
34.8% |
2.Motorola |
164,307.0 |
14.3% |
209,250.9 |
21.1% |
3.Samsung |
154,540.7 |
13.4% |
116,480.1 |
11.8% |
4.Sony Ericsson |
101,358.4 |
8.8% |
73,641.6 |
7.4% |
5.LG Electronics |
78,576.3 |
6.8% |
61,986.0 |
6.3% |
その他 |
218,604.3 |
18.9% |
184,588.0 |
18.6% |
合計 |
1,152,839.8 |
100.0% |
990,862.5 |
100.0% |
※ODM、OEM出荷されたものを除く(出典:Gartner) |
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