米LexisNexisは米国時間2008年2月26日,米国の職場について調査した結果を発表した。250人の法律関連の専門家を含む650人のホワイトカラー職の従業者およびナレッジ・ワーカーを対象に調査したところ,7割以上が「職場が情報であふれている」と回答しており,4割以上は効率的に処理できる情報量が「限界に近づいている」と感じていることが明らかになった。

 調査の結果,従業員は所属する業界に関係なく情報過多の影響を受けているが,特に法律関連の専門家においてその傾向が強いことが分かった。そのほかの主な調査結果は次の通り。

・回答者の62%は,必要な情報を見つけ出すために多くの時間を費やしていると報告。68%は情報の整理にかける時間を減らしたいと考えている。

・回答者の85%は,適切な情報を適時に入手できないことが,仕事上で大きな時間の損失になっていると回答。

・回答者の40%以上は,将来的な情報フローの増加に対処できないと考えている。

・ホワイトカラーは,1日当たりの平均的な就業時間である8.89時間のうち,7.89時間を調査,会議,以前に作成したドキュメントの検索にあてている。

・また1日の就業時間中,ホワイトカラーは平均2.3時間をオンライン調査に使っている。回答者の1割は,1日平均4時間以上をオンライン調査にあてている。

 LexisNexisのU.S. Legal Markets担当CEO(最高経営責任者)を務めるMike Walsh氏は,次のようにコメントしている。「米国の企業は,従業員に適切な技術,トレーニング,ツールを提供することで,この増大する負担の軽減を図ることができる。この問題に対して措置を講じる企業は,従業員のより高い生産性と満足度を実現できるだろう」。

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