米NPD Groupは米国時間2008年2月19日に,2007年通期の米国携帯電話市場に関する調査結果を発表した。それによると,携帯電話の販売台数は1億4600万台で,総売上高は過去最高の115億ドルと推計する。

 NPD Groupの業界分析担当ディレクタであるRoss Rubin氏は,「携帯電話の販売台数は伸び続けている。固定電話を所有せず携帯電話のみを使用する消費者が増えており,機能性やデザイン性に投資を惜しまなくなった」と説明する。

 2007年のメーカー別シェアをみると,米Motorola(32%)が首位を維持したが,シェアは前年から1ポイント縮小した。2位は韓国Samsung(17%),3位は韓国LG(16%),4位はフィンランドのNokia(10%)だった。

■2007年米国市場におけるメーカー別市場シェア
(販売台数ベース)
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順位  メーカー名     2006年    2007年
                     シェア    シェア
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1     Motorola        33%      32%
2     Samsung         14%      17%
3     LG              16%      16%
4     Nokia           15%      10%
5     Sanyo            4%       4%
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出典:NPD Group

 2007年の好調を支えたのは,同年第4四半期に記録的に販売台数を伸ばした高機能機種。第4四半期のスマートフォンは,携帯電話販売総数の12%を占め,前年同期の6%から急速に拡大した。また,音楽対応機種とリムーバブル・メモリー対応機種も販売台数を伸ばし,携帯電話販売台数全体に占める割合はそれぞれ48%(前年同期は34%),33%(同22%)だった。

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