英Sophosは米国時間2008年2月14日,Macintoshパソコンをターゲットにしたセキュリティ攻撃について調査した結果を発表した。それによると,今後Macintoshに対する攻撃が増えると思うユーザーは,2006年の79%から93%へと増加しており,Macintoshのセキュリティについて楽観視する人が減少している。

 ただし,そのうち50%は,Macintoshユーザーが直面する問題は,Windowsユーザーほど深刻でないと考えていることが分かった。

 Sophosは昨年11月,Mac OS Xを標的にした本格的な攻撃を初めて検出した。ポルノ・ビデオを閲覧するために必要なコーデックと見せかけたトロイの木馬で,誤ってインストールすると,MacのDNSサーバーの設定を変更し,悪質なDNSサーバーに誘導する(関連記事:「アダルト動画を無料でどうぞ」,Macユーザーを狙う新ウイルス)。

 Sophos上級テクノロジ・コンサルタントのGraham Cluley氏は,「Macintoshと狙ったマルウエアはたしかに懸念すべきだが,Windowsを対象にしたウイルスやトロイの木馬に比べるとその数は遠く及ばない」と述べている。

 調査は2008年1月29日~2月7日の期間,コンピュータ・ユーザー355人を対象にオンライン・アンケート形式で実施した。

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