米Nielsenは,米国の一般家庭におけるデジタル・テレビ放送移行の準備状況に関する調査結果を発表した。それによると,テレビを所有する米国家庭の10.1%(1300万世帯以上)が,デジタル放送受信の準備ができていないことがわかった。米国では2009年2月17日をもって,アナログ放送が終了する。

 アナログ放送対応テレビしか所有していない世帯は,年齢別では35歳以下の世帯(12.3%)が最も割合が高く,55歳以上の世帯(9.4%)で最も低かった。人種別ではヒスパニック系世帯(17.3%),アフリカ系世帯(12.4%),アジア系世帯(11.7%),白人世帯(8.8%)の順となっている。

 また,都市別にみると,デジタル放送に対応していない世帯の割合が最大だったのはオレゴン州ポートランド(22.4%)で,最小だったのはニューヨーク州ニューヨーク(3.5%)だった。

 ちなみに,現在アナログ放送専用テレビのみを所有する一般家庭がデジタル放送を視聴するには,デジタル・テレビ受信機の購入,ケーブル放送や衛星放送のサービス加入,テレビ変換装置の購入のいずれかが必要となる。

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