移動電話機(携帯電話機とPHS電話機)の国内出荷台数が,2007年12月に2カ月連続で前年実績を上回った。電子情報技術産業協会(JEITA)が2008年2月13日に発表した12月の国内出荷実績によると,総出荷台数は495万4000台となり,前年同期に比べて24.9%増加した。

出荷実績の内訳をみると,携帯電話機が476万6000台であり,前年同期に比べて24.9%の増加だった。携帯電話機のうち3G(第3世代移動通信)以上のサービスに対応した端末の出荷台数も,前年同期に比べて27.2%増加の476万2000台である。3G比率(携帯電話機全体に占める3G対応端末の比率)はほぼ100%に達した。「年末商戦向けの冬モデルが需要を喚起した」と,JEITAはみている。

 携帯電話機のうち「ワンセグ」(携帯端末向け地上デジタル放送)対応機は263万5000台出荷され,前年同期に比べて358.4%の大幅な増加を記録した。ワンセグ対応機の比率は55.3%である。発売からの累積出荷台数は,2000万台を突破したという。一方PHS電話機の出荷台数は,前年同期に比べて22.9%増加の18万8000台だった。