米国の非営利団体Internet Solutions for Kids(ISK)および米ニューハンプシャー大学は,10代前半の子どもをとりまくインターネット上のリスクについて調査した結果を発表した。これまでは,子どもにとってソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトが危険だと考えられていたが,性的嫌がらせを受ける可能性は,むしろインスタント・メッセージング(IM)やチャット・ルームのほうが高いことが分かった。

 10~15歳の米国インターネット・ユーザー1600人を対象に調べたところ,4%がSNSサイトで「性的な勧誘を受けた」ことがあり,9%は「セクハラを受けた」経験があった。

 「性的勧誘を受けた」頻度を比較すると,IMではSNSサイトより59%高く,チャット・ルームでは19%高かった。また,「セクハラを受けた」頻度も,IMがSNSサイトを96%上回った。

 ISKは,SNSサイトのみに気をつければよいということではないと警告する。「オンラインの安全性は,MySpaceを使っているかどうかで決まるのではない。親は,子どもがMySpaceやFacebookで何をしているかを知っておくべきだ。また,学校,放課後,パーティー,オンラインなど,子どもが関わるすべての環境で何をしているか把握する必要がある」と述べている。

[発表資料へ]