米連邦通信委員会(FCC)は米国時間2008年2月4日,携帯電話(CMRS:商用モバイル無線通信サービス)業界の競争に関する調査結果を発表した。それによると,全米で総人口の99.8%に当たる2億8000万人が,1つ以上の携帯電話サービスの提供地域に居住している。3社以上のサービスが競合する地域に居住している人も総人口の95%を超え,さらに50%以上が5社以上のサービスが競合する地域に居住している。

 地方居住者についても,約99.3%に当たる6060万人の居住地域で1つ以上の携帯電話サービスが提供されていた。

 FCCは,「米国のCMRS業界には好ましい競争が存在し,それによって消費者は価格,新技術,サービス品質,プロバイダの選択肢の面で十分な利益を得ている」と述べている。

 また,モバイル・ブロードバンド・サービスも普及が進んでおり,全米人口の約82%が1つ以上のサービスを利用できる地域に住んでいる。

 携帯電話サービス加入者は2006年を通じて2億1300万人から2億4180万人に増加し,総人口の約80%に達した。2006年下半期における加入者1人当たりの携帯電話使用時間は,1カ月あたり平均714分だった。2005年下半期の708分から平均使用時間はあまり変わっていない。

 テキスト・メッセージの利用については,2005年12月の98億件から,2006年12月は187億件へと大幅に増加した。2006年の携帯電話利用1分当たりの単価は0.07ドルで,2005年と変わらなかった。ただし,データ・サービスを除く通話料金をみると,1分当たりの平均単価は2005年から5%低下している。

[発表資料1(PDF書類)]
[発表資料2(PDF書類)]