インターネット広告の米comScoreは米国時間2008年2月1日,インターネット広告の視聴状況に関する調査結果を発表した。それによると,2007年11月に米国でユーザーが実際に視聴した広告はYahoo!サイトに掲載されたものが最も多く,全体の18.8%を占めた。またユーザーが視聴した広告の49.1%は特定の5社のサイトに掲載されたもので,広告の到達度は掲載サイトによって大きく異なることがわかった。

 2007年11月にユーザーが視聴した広告の掲載サイト別の割合では,Fox Interactiveが16.3%でYahoo!に続き,以下,Microsoft Sites(6.7%),Time Warner Network(5.8%),Facebook.com(1.5%)となった。

 一方,Webサイトへの訪問1回ごとに表示される広告数ではFox Interactiveの47.5件が最も多く,以下,Bebo(27.2件),CBS Sports(22.6件),Viacom Digital(20.6件),Yahoo!(20.5件)と続いた。いずれも1ページ当たり20件以上の広告を掲載しており,広告収入による収益率の高いコンテンツを提供しているといえる。

■掲載サイト別インターネット広告視聴状況

掲載サイト                         表示広告
                              シェア   訪問1回当たり
                                        視聴件数
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   Yahoo!                     18.8 %       20.5
   Fox Interactive Media      16.3 %       47.5
   Microsoft Sites             6.7 %        9.8
   Time Warner Network         5.8 %       10.1
   FACEBOOK.COM                1.5 %        8.4
   eBay                        1.2 %        8.4
   Google Sites                1.0 %        1.3
   Viacom Digital              1.0 %       20.6
   United Online               0.5 %       18.3
   Amazon Sites                0.4 %        8.2
   New York Times Digital      0.4 %       11.5
   CBS Sports                  0.3 %       22.4
   COMCAST.NET                 0.3 %        4.0
   PHOTOBUCKET.COM             0.3 %       16.8
   BEBO.COM                    0.3 %       27.2
   ESPN                        0.3 %        6.2
   Weather Channel             0.3 %        8.8
   NFL Internet Group          0.3 %       12.9
   Ask Network                 0.2 %        3.4
   Glam Media                  0.2 %       11.9
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   合 計(平均)             100.0 %       35.1
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出典:comScore Ad Metrix

 調査はcomScore Ad Metrixが独自の手法で,ユーザーが実際に視聴したオンライン広告の数を調査した。動画広告,テキストリンク,検索連動型広告は含まれていない。

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