米Burst Mediaは米国時間2008年1月21日,オンライン・ビデオの利用状況について調査した結果を発表した。それによると,調査対象となったインターネット利用者の10人中7人(72.1%)が「オンライン・ビデオを見たことがある」という。調査は,18歳以上のインターネット利用者2600人を対象に2007年12月に実施した。

 調査により,オンライン・ビデオは,若い年齢層だけでなく,すべての年齢のグループで利用されていることが分かった。65歳以上のグループは,半数以上(56.6%)が「オンライン・ビデオを見たことがある」と回答しており,このほかのグループでも回答者の半数以上が「視聴経験あり」と答えている。

 回答者の約5人中3人(58.8%)は,オンライン・ビデオを「週に少なくとも1度は見ている」と回答。18~24歳の男性グループでは,3分の1(33.7%)が「毎日見ている」と答えている。

 ビデオの種類別で見ると,ユーザー生成コンテンツよりもプロが作成したビデオの人気が高い。最も人気が高いコンテンツは「ニュース」で回答者の44.4%が視聴している。これ以降は,「音楽ビデオ」(同37.5%),「コメディ」(同35.5%),「映画予告/宣伝」(同33.7)%,「テレビ番組のビデオ/クリップ」(同33.1%)などが続いた。ユーザー生成コンテンツは15.4%にとどまった。

 オンライン広告については,回答者の半数以上(53.6%)がビデオの前後またはビデオの中に挿入されるインストリーム広告(In-Stream Ad)を覚えていることが明らかになった。しかし,回答者の4分の3(78.4%)は,インストリーム広告を「煩わしい」だと考えている。オンライン・ビデオを見ているときにインストリーム広告が表示された場合,半数(50.7%)は「見るのを止める」と答えており,15.3%は「直ちにそのWebサイトを離れる」としている。インストリーム広告に対しては18~24歳のグループが最も寛容で,半数以上(57.6%)が「ビデオに表示される広告を見る」と答えている。

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