米ChangeWaveは米国時間1月8日,「Web 2.0」と呼ばれる技術を企業がどのように利用しているか調査した結果を発表した。それによると,企業が最も関心を寄せているWeb 2.0関連技術は「Wiki」(20%),「ブログ」(18%),「ソーシャル・ネットワーキング」(15%)だった。

 すでに24%の企業がWeb 2.0型のソーシャル・ソフトウエアを利用しており,さらに8%が今後1年間に導入予定である。また,社内におけるWeb 2.0型ソーシャル・ソフトウエアの利用に「非常に意欲的」または「ある程度意欲的」という企業は39%に達した。

 現在Web 2.0を導入している企業にその理由を尋ねると,「社内のコラボレーション環境の向上」や「社内の効率性や生産性の改善」など,社内の環境整備を挙げる企業が多かった。一方,今後導入予定の企業は,「社内のコラボレーション環境の向上」以外に,「顧客サービスとサポートの向上」「社外におけるブランド認知度とロイヤリティの向上」「製品やサービスの売上高向上」など,社外に向けた用途に注目していることが分かった。

 また今後1年間に投資予定の分野を尋ねると,現在Web 2.0を導入している企業では「Wiki」(26%),「ブログ」(15%),「ソーシャル・ネットワーキング」(13%)をトップ3に挙げたのに対し,将来導入予定の企業は「ソーシャル・ネットワーキング」(22%),「ブログ」(21%),「Wiki」(15%)の順となった。

 またWeb 2.0関連技術のリーディング・ベンダーには,「ソーシャル・ネットワーキング・ソフト」「Wiki」「ブログ」「コラボレティブ・タギング」「マッシュアップ」の5分野で米Microsoftがトップに立ち,唯一「ソーシャル・ネットワーキング・サイト」で米LinkedInが首位となった。

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